萌えカレ!! 1 (フラワーコミックス)萌えカレ!! 7 (フラワーコミックス)萌えカレ最終巻まで。
翠くんでは、私は断然司派ではあるけれども、カズマもまたそれなりに魅力的であることは認める。
けれど、この萌えカレでは完全に新一択で、宝にはただ反吐がでるばかりなわけですよ。
ひかるをヤり捨てたり好きでもない女と付き合ってみたり彼氏の出来た元カノを襲ってみたりして、しかもそれらの行為がキレイな感情の発露として行われてる点で最低最悪の下衆っぷり。なんていうか、NANAがハチに感じる苛つきと似たものがある。
で、なにより宝が男っぷりを下げたのはひかるを捨てて好きでもない亜美と付き合うことにした点で、読者として、こんなぽっと出の女にコロッと持ってかれるのは納得し難いところがあった。
んだけども、よくよく亜美のことを考えてみると、幼なじみの宝を追って同じ高校に入学し、宝のために才色兼備に努力し、他の女へのプレゼントを取ろうとした宝を命がけで守り、同情でも付き合ってくれるならいつか振り向かせてみせると付き合ってみるも自分になびかないことを理解して却って自ら宝をフッたりしてて、新と肩を並べるくらいの献身っぷりで、それなのに作中ではぽっと出のかき回し役でしか無く思えてしまう、その不幸ぶりが、全て悪い気がした。
これが、もっと宝との関係を丁寧に描き、宝の中で、恋愛感情ではないけれどもひかると天秤にかけうるくらい大切な存在となっていたならば、あの「今からsexしよ」のシーンがもっと生きたんじゃないかと思うわけですよ。あのシーンは凄く綺麗なシーンなので、その動機がぽっと出の女のせいに見えてしまったのは惜しまれる。いや、それでも良いシーンでしたよ?
なので、亜美の登場とかあのストーリーの流れが当初からの予定通りであるというなら、なおさら、亜美が丁寧に描かれていればよかったなぁと思うわけです。
それでも面白かったけどね。
ところで、この人の萌えカレの前の作品「Get Love」は初恋が実る話らしく、萌えカレは初恋の終わりを乗り越えて新しい恋に向かう話で、次の翠くんは孤独から恋愛という依存を経て自立へと向かう話なわけで、作を追うごとに物語が高度化しているように思える。
んで、次の(今やってる)「好きです鈴木くん」は、翠くんの単行本にあった予告を見る限りでは、女キャラが二人?いるっぽく、萌えカレでは成功したとは言い難い女ライバルキャラが活躍するんじゃないかと期待してみたりして。
つまり、作を追うごとに作者の成長を感じられるので、鈴木くんも借りてきたっていう話。未完結作品なのでちょっと躊躇うところもあるけど。


あとはオニデレを5巻までとアオイホノオの2,3巻とワンピースを途中まで。
オニデレは、あれだ。萌えが必ずしも画力に依存するわけではないという好例かもしれない。いや、サヤさん可愛いよ?ショートになったし。
アオイホノオは、前の感想文ではギョーカイ漫画と書いたけど、それはちょっと間違ってるな。
実在の人物をモチーフにしつつ青春群像劇。最終ページで「若者とは」みたいなのが入るのが80年代(というか、999)っぽい。
ワンピはやっとグランドラインに入った。最近のワンピで重要な役割を演じている「ログポーズ」が何なのか、やっと分かった。


あと1話お試しを読んで面白いと思ってた神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)の1巻も借りてみた。
で、これ、面白いわ。
非モテの原因は行動力、という点から見ればモテキと同じ本質を抱えたまま戯画化していると、そういう重たい説明もできなくはない。
けど、むしろ「エロゲってリア充の日記じゃね?wwwwwwwwwww リア充主人公がモテまくってんの見てるだけじゃんwwwwwww」という金言を思い出した。
なので、2〜6巻借りてきた。