傷心旅行後編:さいとうたんハァハァ

casm2008-09-11

ちゅうわけで日本の最東端、ノサップ岬へ。タイトルに突っ込んだら負け。

まずはホテルの感想から。あまり良くない。
夕飯エスカロップ・朝飯バイキング付きでシングル9450円は、まぁ高い方だとは思ってたけど、値段ほどの価値は無いと思った。空室の都合で部屋はツインが用意されていたんだけど、それを考慮しても…。
低評価の最大の理由は、グッズが揃ってないこと。カミソリはあっても石鹸が無いから結局髭それないし。ドライヤーはあっても櫛もブラシも無いし。綿棒もあったら嬉しいんだけどなぁ。あ、でも浴衣はすごく糊が利いてましたよ。剥がす時にベリベリいうくらい。
館内の設計上の今イチさ、は、まぁ行っても仕方ない事なんだけど。レストランに行く途中でのれんの間から厨房が見えちゃうとか、展望室は階段しんどいとか、そのくせ根室の夜景じゃうーんだとか、それはまぁ仕方ないんだけども。
あと、充電器を持って行かなかったのは迂闊なんだけども、フロントとかに1コイン充電器があれば良かったなぁ。前日にEZナビウォークとかで電池食いまくって、今日は騙し騙し使って帰りの電車内で電池切れでした。
あと、観光情報とかとのリンクが良くないよね。観光マップとかバス時刻表とか、そういう情報がホテルで手に入らない。
なんていうかねぇ。これが5000円のホテルプランだったら納得するんですけど、仮にも根室で一番の高級ホテルがこれというのはちょっと…。今度札幌にオープンするJRイン札幌なんて、オープニング価格とはいえ、5000円だけど間違いなくこれよりグレード高いっスよ。


そんで、ホテルは別に悪くなくて、自分でも予めちゃんと調べてたんだけど、疲れてて見落としてた事に、納沙布岬行きのバスがですね。0820駅前発なのに何故か0840発と勘違いしていて、時間に間に合わなくって。
ちなみに0825発の観光用のバスもあって、それもなかなか魅力的なコースだったようですが、いやだからその時間には間に合わなくって。
次のバスは1045発だったのですよ。それまでマガジン読んで待ったわけですよ。
地震が起こったのはちょうどこの頃で、2件ほど消息確認メールを頂いたのですが、私としては携帯の電池が切れそうなのでつまりえっとご心配痛み入ります?
そんで1045発のバスに乗る。納沙布岬までは20km強、1120到着。帰りのバスは1140に来るとの事だったんだけど、思ったよりも見て回るものがあったので、その次の1305のバスに乗る。
納沙布岬にはいろいろ施設が建っていて、望郷の家とか。で、「平和の塔」(入場料900円)に入ってみると、中の展示は割と面白かった。1980年代後半に根室高校地理研究部が行った、元北方領土島民への聞き取り調査を中心とする北方領土研究シリーズが展示されてる。内容がかなり充実していて面白い。あと2階のアドベンチャーワールドというすごくガッカリな展示のガッカリ感も大好き。
ちなみにこの「平和の塔」の入場券はそのまま「日本最東端到達証明書」になっている。ので、近所の売店で同種の証明書を買う必要はない。
説明を忘れてた。納沙布岬からは北方領土が見えるわけで、周辺施設もその絡みのものになっている。「望郷の家」には北方領土についての授業を受けた地元中学生の感想文も置いてあったりするんだけども、「領土返せ」という愛国心の発露と、普通に教えられてくる平和教育との狭間での困惑が見えて面白い。展示には元島民は「親子3代ないし5代に渡って暮らして来た」という記述もあるわけだけど、そろそろ今の島民(ロシア人)も親子3代以上になろうかと思われるわけで、はてさて日本人はそれを追い出してまで島を取り戻したいんだろうか、とか、そもそもヤマトの連中が蝦夷地の領有の歴史的正当性を主張するのは白々しいとか、まぁそういう感じ。
昼食は売店の「蟹カレー」。


で、1305のバスに乗って、1340釧路駅着、1350発の根室本線に連絡し、1613釧路着、1617特急スーパーおおぞら12号に乗り換え、2013札幌着。ただし実際には運行の遅れで2018頃。