傷心旅行前編:霧多布とか

casm2008-09-10


画像は海を見る馬。


従前の計画通り、傷心旅行に行ってきました。行き先は根室納沙布岬
0703札幌発特急スーパーおおぞら1号。
なぜか0708だと誤解していて、出発にギリギリだった。危ない危ない。
1051釧路駅着。1101同駅発快速ノサップ根室行き。
1205茶内駅着。無人駅である。ここで降りたのは、霧多布湿原に行く為。
世界遺産やら監獄博物館やらで観光地が豊富な知床方向と違い、根室方向には観光地が無い。が、調べてみると辛うじて霧多布湿原というのがあるようなので、そこに行く事にした。
霧多布湿原センターではレンタサイクル(1000円)が借りれるのだけど、そこまでは茶内駅から7kmほどあるのでタクシー(1200円)で行く。その前に、デジカメの電池が切れそうだったので駅近くの電気屋で購入。
霧多布湿原センターで、まずは昼食。「鹿カレー」。なんかタンチョウヅルが飛んでた。その後の散策では見れなかったから結構珍しいのかもしれない。
レンタサイクル(MTB)で霧多布岬を目指す。7kmくらい、と言われたが、実際には湿原を突っ切る「MGロード」(直線で割と気持ちいい)の突き当たりから7kmなので、片道10kmくらい。
道中では至る所で昆布を干している。ここ浜中町は「天然昆布日本一」らしい。町中から都こんぶの臭いがする。町が厭で都会(札幌)に飛び出した若者が都こんぶの臭いに故郷を思い出すとか、そんなストーリーが思い浮かんだ。
帰りのタクシーの運ちゃんに聞いたのだけども、昆布のシーズンは7〜9月だとか、最近は温暖化の影響か収穫量が減ってるとか、温暖化の影響か昆布に苔が生えるとか、資源保護のため漁の時間が制限されてるとか、昆布は1年で15mくらいまで成長するとか、浜中町の昆布は比較的安物だとか。
閑話休題。霧多布辺りの島々は妙に切り立ってる。切り立ってるから霧多布なのか、とは思ってない。が、そういうわけで、岬と聞いて下り坂をイメージすると痛い目に遭う。海面くらいまで降りた後、岬に行くにはがっつり登る。MTBでよかった。
坂の上には広大な草原が広がっている。風力発電の風車が1機立ってる。海が見える。草原に馬がいる。北海道すげぇ。草原で海で馬で風車。しかも草原の遠近感がおかしい。崖になってるから、草原の向こうに見える海との高さのギャップがある。海は広いな大きいな。それは知ってる。でも海の広さと同時に草原の広さを味わうのは初めてだ。ブラウン管じゃ伝わらない景色。
坂を上ればすぐ岬だろうと思ったら甘かった。そこからも遠い。が、景色が良い。天気もよい。空気も良い。このあたりは昆布臭くないし。それはさておき。凄く気持ちいい。下手したら崖の上のポニョの崖よりもファンタジックな地形だ。そんでキャンプ場。崖があって海岸もあって灯台もあって。たぶん子どもは全然面白くないだろうなこのキャンプ場。
北海道の写真は撮れない。写真は、少なくとも私の撮る限り、小さいものを大きく見せて新しい視界を与える驚きは作れる。でも大きいものを大きく撮ることができない。撮った写真はどれもつまらない風景写真だ。
いやはや。


そんで、近くにムツゴロウ王国があるらしいというのは茶内駅の看板で知ってたのだけど、未知が判らなかったのでそれは断念した。今調べてみたら、近くっていうか20kmくらい?行かなくて良かった。
代わりに、湿原センターでお勧めされていた琵琶瀬展望台というのに行って来た。お勧めされていた、といっても、「合わせて行きたい」ではなく二者択一。MGロードのつきあたりの分岐で左に7km行くと霧多布岬、右に8km行くと琵琶瀬展望台。展望台は湿原を展望できるだけなので、それなら湿原センターでもできるし、まぁあんまお勧めしないかもしれない。
その道すがらに、湿原の上に入れる「木道」というのがいくつかある。もしかしたら野生生物が見られるのかもしれないが、私は特に出会えなかった。というかこのころにはいい加減にヒーヒーのフーフーだったわけで。ただでさえ前日のリア充ごっこで手足が筋肉痛だったのに、さらに自転車で40kmくらい走ってるから…。


そんなこんなで湿原センターに自転車を返し、タクシーで茶内駅へ戻る。
1748茶内根室本線で1854根室駅到着。
今夜の宿は根室グランドホテル。根室にはネットで予約できる宿が殆ど無かったもので。
宿泊プランが、ネット限定のエスカロップ付きプランだったので、エスカロップが今日の晩ご飯。美味しかったけど、カツはもっとボリュームがあっても良かったかもしれないけど、根室の観光客の客層を考えるとこんなもんか。
ホテルの評価等については明日の日記で。