今日の模擬尋問、負けなかったんじゃないかと思ってたけど、よくよく考えると、自分側の証人が都合のよい証言をするのは当たり前で、その意味ではハンデ戦なわけで、証人Aの証人尋問という局地戦で勝ったとしても、それが訴訟の結果に直結するわけではないと気付いた。
証人尋問という局地戦で勝つことが目標ではなく、裁判で勝つための材料を獲得するのが目標であるべきで、そう考えたときに、果たしてそのような材料を得られたかと言うと甚だ心もとない。
もともと被告側ということで、原告側の主張を弾劾できれば十分だという低い獲得目標を設定してしまったがために、被告側の描くシナリオを基礎付ける事実を追及できなかったように思う。
証人尋問で滔々と弁論を為すが如きが論外なのは兎も角としても、局地戦での勝利を目指し大局を見失った証人尋問もまた、誇れるものでは無いだろう。


これは実は医療訴訟の模擬尋問も後で考え直したことなんだけど、あの時の反対尋問も成功したとはとても言えなかったけど、しかしその失敗した尋問によってもなお、裁判官は証人怪しいとの心証を形成する、そんな酷い証人だった。


あと、最大の反省点は「意見の陳述を求める尋問です」ってうまく発音できなかったこと。「いけんのちんじゅちゅ」赤ちゃんプレイ。