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携帯のカメラで地図とかを撮って使うことはしばしばあるけど、W61Hには、四角いエリアを斜めとかから撮っても四角になるように切り出してくれる機能があるのを発見。
■ビジネス撮影(フォト)
駅の時刻表など四角い被写体の輪郭を指定して、四角く切り出して保存できます。
W61H取扱説明書118頁
「ビジネス撮影」って名前はどうにかならんかったんか。
どうやら観念競が正解だったっぽい。
よく引かれる判例は「一人を殺すつもりで毒を入れたら家族4人が飲んだ場合は観念競」っていうあれだけど、例えば最初から二人殺すつもりで、二人を並ばせて一発の弾丸で二人殺したら併合罪なのか観念競なのか、ってのが悩みだったわけです。2発の弾丸で殺せば併合罪なのに、まとめて殺せば観念競で罪が軽くなるってのが納得いかなかったわけですが。
んでもまぁ、やっぱ一発の発砲は「社会的見解上一個のものとの評価をうける」だろうと思われるので、観念競となるしかない。
私が「併合罪じゃないっけ?」と思ってたのは、どうやら故意の個数についての数故意犯説で2罪が成立する話と混同してたみたいだ。2罪成立して、科刑上一罪なんだね。
閑話休題。(故意が2つあるにも関わらず)なんで軽くなるねんという疑問については、丸山治「観念的競合と牽連犯」*1でそれなりに納得。それによれば自然的・社会的に一個の行為であることが、なぜ観念的競合の処断刑を併合罪に比し軽くすることになるのか、明らかにはされていない
*2けど、その実質的根拠は学説から以下の4説が唱えられているとのこと。
- 「処罰の一回性」という刑罰適用上の合目的的要請
- 一個の行為に対する評価が重複するから
- 違法評価がある程度重複するから
- 責任が減少するから(規範意識の突破が1回しかない)
丸山さんは第4説を妥当とし、私もそれで良いかなと。第1説は関係ない、第2説もやっぱり実質的根拠が示されてない、第3説は一発で二人殺す方が二発で二人殺すより違法性が少ないって、どこが?という理由。
減軽の根拠は、評価の重複自体にあるのではなく、むしろ重複した違法を行う意思が一個であるところに求められているのではないか。
*3
やっぱね、「殺す」という意思決定が2回と1回とでは1回の方が歯止めが少ない気がするわけですよ。「2人殺す」っていう意思決定x1が「一人殺す」っていう意思決定x1と同程度の責任かっていうとあれだけど、でも「1人殺す」x2と同じかっていうと、もうちょっと少ないんじゃないか、「1.5人殺す」*4x1と同じくらいっていうか。併合罪が1.5倍なら観念競は1.25倍くらいに、と思ったりもするけど、まぁなんというか。
というわけで、完全に納得したわけじゃないけど理解したのでよしとする。
という話の流れで、この写真を見て「これを一発で殺した場合の問題だね」という意見を賜ったが、いやいや、そん時はし刑ですから。